採用代行/RPOの費用はどれくらいかかる?費用相場と、主要サービスの料金比較
採用代行やRPO(Recruitment Process Outsourcing)サービスは、企業が効率的かつ効果的な人材採用を実現するための有効な手段として注目されています。しかし、採用に関わる費用は企業にとって重要な検討ポイントであり、その費用がどの程度かかるのかを知りたいと考える方も多いことでしょう。
本記事では、採用代行/RPOサービスの費用について、利用を検討する企業の視点から具体的に解説していきます。費用相場や主要サービスの料金比較を通じて、採用代行サービスの選定に役立つ情報を提供します。
採用代行/RPOサービスとは
採用代行サービスとは
採用代行(RPO)とは、採用に関する業務を企業に代わっておこなう人材サービスです。採用活動を外部委託することから、「採用アウトソーシング」とも呼ばれています。
採用代行サービスのメリット
採用代行サービスを利用するメリットは、
- 採用効率の向上
- コア業務(戦略等の本質的な採用業務)への集中が実現できること
- 専門知識・ノウハウの活用
- コスト削減
等があります。
採用代行サービスのメリットについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
採用代行サービスの具体的なサービス内容と上手な使い方。採用課題別に利用方法をご紹介します。
採用代行/RPOサービスの種類
採用代行やRPOサービスにはさまざまな種類がありますが、その対応範囲や業務内容によって大きく分類されます。
対応範囲
採用代行/RPOサービスの対応範囲は、主に以下の3つのタイプに分類されます。
戦略、上流型
戦略や上流型の採用代行サービスは、企業の採用戦略の策定から始まり、人材戦略の立案や市場調査、ターゲット設定などの上流工程を担当します。また、ブランディングや採用マーケティングなど、企業のイメージを向上させ、優秀な人材を引き付けるための戦略的な支援を提供します。
実務型
実務型の採用代行サービスは、主に採用業務の実務面を支援します。求人票の作成や掲載、履歴書のスクリーニング、面接の実施、選考プロセスの管理など、採用プロセスの具体的な業務を代行します。企業の人事担当者の負担を軽減し、効率的な採用活動を実現します。
全範囲対応型
全範囲対応型の採用代行サービスは、戦略的な側面から実務的な業務まで幅広くサポートします。企業のニーズや要望に応じて、戦略策定から実務業務まで一貫して担当し、包括的な人材採用の支援を行います。企業の採用プロセスをトータルで改善し、効果的な人材獲得を実現します。
具体的に依頼できる業務内容
採用代行サービスには、以下のような業務を依頼することができます。
候補者スクリーニングと選考プロセスの管理
応募者の履歴書や職務経歴書の審査、面接のスケジュール調整、面接官とのコミュニケーションの調整など、候補者選考プロセス全般の管理を任せることができます。
求人票の作成と掲載
求人票の作成から掲載先の選定、掲載の管理までを行い、効果的な求人戦略を立案・実行を依頼することができます。
採用広報・ブランディング活動の支援
採用広報のためのコンテンツやSNSの運用、その他広報、ブランディングに関する業務を提供している採用代行サービスも多く存在します。
契約・手続きの管理
採用に関連する契約や手続きの管理、必要な書類の準備を行ってくれるサービスもあります。
候補者とのコミュニケーション管理
候補者との円滑なコミュニケーションを確保し、情報提供やフォローアップなどに対応する採用代行サービスがあります。
これらの業務を通じて、企業は人材採用プロセスを効率化し、質の高い人材の獲得を目指すことができます。
主なサービスの費用比較
続いて、主な採用代行サービスの費用についてご紹介します。
CASTER BIZ recruiting
費用
【STANDARD】月額440,000円(税込)
【LONG】月額431,200円(税抜)
【CUSTOMIZE】要見積もり
最低契約期間
【STANDARD】70時間/月、3ヶ月からの契約
【LONG】70時間/月、6ヶ月からの契約
【CUSTOMIZE】要相談
採用対象/対象業務
戦略立案から母集団形成、応募者対応まで一連の採用業務
特徴
CASTER BIZ 採用は採用業務の経験豊富なリクルーター・アンカー・原稿担当の3名がチーム体制で業務を推進。支援実績は500社以上となっています。
まるごと人事
費用
【ライトプラン】月額495,000円(税込)、初期費用110,000円(税込)
【ベーシックプラン】月額935,000円(税込)、初期費用110,000円(税込)
【エンタープライズプラン】業務ボリュームが多い場合は個別見積もり
※ライトプランとベーシックプランでは対応できるボリュームが異なる
最低契約期間
【ライトプラン】1ヶ月からの契約
【ベーシックプラン】1ヶ月からの契約
【エンタープライズプラン】要相談
採用対象/対象業務
設計から運用・改善までほぼすべての業務を代行可能
※ライトプランとベーシックプランでは対応できるボリュームが異なる
特徴
メンバーの75%以上が社員で対応するため、クオリティや知見にばらつきがない。採用活動の変化に応じて、業務や職種を柔軟に変更可能。採用実績380社以上。
torumon(トルモン)
費用
【基本プラン】月額30,000円〜(税込)
【オプションプラン】5,000円/時〜(税込)
最低契約期間
【基本プラン】10時間/月、1ヶ月からの契約
【オプションプラン】1時間/月、1ヶ月からの契約
採用対象/対象業務
母集団形成から入社対応まで、採用広報も対応可能
中途・新卒・インターン・アルバイト全ての採用に対応
特徴
業界最低水準のコストで、採用実務のサポートに特化。最短10時間/月、1ヶ月単位での利用が可能で、必要な業務を必要な時間だけ活用可能。
採用サービス代行の費用の決定要因
採用代行サービスの費用は、様々な要因によって決定されます。以下では、その主な要因について解説します。
契約形態
契約期間やサービス内容によって費用が変動します。一定期間のプランやプロジェクト単位の契約など、様々な形態があります。
サービス内容
提供されるサービスの種類や範囲に応じて費用が異なります。戦略的なコンサルティングから実務業務の代行まで、サービス内容によって価格が変動します。
カスタマイズ度
企業のニーズや要望に応じて、サービス内容のカスタマイズが必要な場合、それに伴う費用が発生します。特定の業務のみを代行する場合や、特別な要件を満たすためのカスタマイズが必要な場合などが該当します。
採用規模
採用する人数や採用の頻度によって費用が変動します。大規模な採用プロジェクトでは、サービスの規模や範囲が拡大し、それに伴って費用も増加します。
難易度
採用業務の難易度や複雑さも費用に影響を与えます。人材の希少性や競争激化など、採用が困難な状況では、より多くのリソースや労力が必要となり、それに応じて費用も増加します。
費用対効果の評価
採用代行サービスの費用対効果を評価するためには、以下のような方法があります。
コストと時間の比較
採用代行サービスを利用することで、従来の自社での採用活動に費やしていた時間やリソースを節約できるかどうかを評価します。例えば、採用業務のアウトソーシングによって、人事担当者の負担が軽減され、他の重要な業務に時間を割くことができるかどうかを検討する、などです。
時間の節約や業務効率の向上が、採用代行サービスの費用に見合っているかで判断します。
採用効果の評価
採用代行サービスを利用した場合の採用効果を評価します。採用した候補者の質や適正、定着率などを客観的に評価し、採用代行サービスの費用対効果を判断します。
また、採用代行サービスを利用することで、従来よりも多様な候補者が集まり、採用プロセスが効率化されるか、されたかどうかも評価のポイントです。
類似企業との比較
同業他社や類似企業が採用代行サービスを利用している場合、その効果や成果を参考にして、自社の採用代行サービスの費用対効果を評価します。他社の事例や成功事例を参考にすることで、自社の採用代行サービスの効果を客観的に評価し、改善や調整の方針を立てることができます。
注意点と補足情報
採用代行サービスを利用する際には、以下の点に注意する必要があります。
隠れた費用
契約書や提案書に明記されていない追加料金やオプション料金がある場合があります。注意深く契約内容を確認し、予期せぬ費用の発生を防ぎましょう。
サービスの品質
安価な採用代行サービスは、サービスの品質が低下する可能性があります。費用だけでなく、サービス品質や信頼性も検討することが重要です。
契約内容の明確化
契約期間、サービス内容、費用、解約条件など、契約内容を明確にし、トラブルを未然に防ぎましょう。
まとめ
採用代行サービスの利用は、効率的な採用プロセスを実現するための有力な手段です。しかし、費用の面だけでなく、サービスの品質やカスタマイズの重要性も見逃せません。
注意点や落とし穴にも注意を払い、信頼性の高い採用代行サービスの利用を検討することが重要です。
本記事を参考に、自社に合った採用代行サービスを選定してみていただければと思います。