IT資産管理ツール20製品を比較!導入のメリットと選ぶコツを解説

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IT資産管理を適切に行いたいと思っても、もともと人手不足だったところに退職者が出るなど、なかなか手が回らない企業・部署も多いのではないでしょうか。

「IT資産管理ツール」を導入すれば、IT資産管理の一元化やセキュリティ強化など、今より質の高い管理ができます。

しかし、評判や選び方のポイントを知らないと、的外れなIT資産管理ツールを導入して後悔するかもしれません。

この記事では、IT資産管理ツール20製品を比較し厳選したおすすめの10製品と、選び方のポイントを紹介します。IT資産管理ツールを導入するメリットもあわせて解説するので、ツールを何に活用したいのか明確にして、業務効率化にお役立てください

IT資産管理ツールとは?

IT資産管理ツールとは?

IT資産管理ツールとは、企業が保有するITに関する資産(ソフトウェア・ハードウェアなど)を効率よく管理できるツールのこと。

ソフトウェアを運用するうえで、ライセンスの更新やOSのアップデートは必要不可欠な作業ですが、一般的な表計算ソフトで管理すると多くの手間を要します。一方で、遠隔操作でのアップデートや自動で更新時期を通知できるIT資産管理ツールなら、管理にかける時間を大幅に短縮できるでしょう。

このようにIT業務を効率化できることから、多くの企業でIT資産管理ツールの導入が検討されています。

IT資産管理ツールを導入するメリット

業務の効率化を図ることができるIT資産管理ツールですが、ほかにもコストの削減やセキュリティの強化など、さまざまなメリットが考えられます。

そこで、IT資産管理ツールを導入する具体的なメリットについて、次で詳しくみてみましょう。

社内IT資産管理の一元化

IT資産管理ツールを導入すれば、社内ネットワークを利用している端末や周辺機器の稼働状況、デバイスにインストールされているソフトウェア情報などを一元管理することができます。

従来の方法ではそれぞれのIT資産を手動で管理する必要があり、時間がかかったり確認漏れが発生したりとリスクがあったでしょう。ツールを利用して一元化することで、業務の効率化だけでなくリスクを抑えることにも繋がります。

企業では多くの情報を端末内に保管しているため、一元化で管理できることは大きなメリットと言えるでしょう。

適切なライセンス管理

ソフトウェアの適切なライセンス管理ができることも、IT資産管理ツールを導入するメリットと言えます。

数あるIT資産のなかでも、ソフトウェアライセンスの管理は非常に重要です。仮に管理体制が整っておらず規約違反を侵した場合、企業としての信頼を落としてしまったり損害賠償に発展したりするかもしれません。

IT資産管理ツールなら、ライセンス登録や利用状況の把握、不要なソフトウェアのアンインストールなどを一括で管理できます。従業員個人が対応しない環境を作ることで、業務負担軽減やリスクの回避にも繋がるでしょう。

社内の人的コスト削減

もともと個別管理によって生じていた作業時間を、IT資産管理ツールを用いて短縮化を図ることで人的コストの削減に繋がります。

たとえば従業員が使用するパソコンのソフトウェアアップデートを、各個人に任せないといけない環境の場合、通常業務のかたわらで対応することになるでしょう。その結果、業務が滞り残業が発生することも考えられます。

IT資産管理ツールを導入して作業の効率化を図れば、残業時間などの人件費を抑えて社内の人的コストを削減できるでしょう。

デバイス管理とコンプライアンスの遵守

先に述べたようにIT資産管理ツールを導入することで、社内ネットワークおよびソフトウェアに接続しているデバイスを一括管理できるようになります。

仮にテレワークなどオフィス外の勤務であっても、パソコンの稼働状況で労働を管理できるでしょう。働き方改革の一環としてテレワークの導入を検討したり、労務コンプライアンスの遵守に役立つはずです。

セキュリティ強化

企業が保有するIT資産には、個人情報や機密情報などの重要なデータが入っているため、漏洩防止のセキュリティ強化は必要不可欠です。IT管理の環境が整っていなければ、外部からの不正アクセスなどで、最悪の場合データが流出してしまうかもしれません。

IT資産管理ツールを用いて一元化することで、外部デバイスの制御やソフトウェアの使用制限をかけて漏洩・流出を防げます

IT資産管理ツールで一元化することは、企業が抱えるセキュリティ強化の面でも必須と言えるでしょう。

IT資産管理ツールを導入するデメリット

さまざまなメリットが期待できるIT資産管理ツールですが、導入するだけでは思うような効果を発揮できない可能性があります。

IT資産管理ツールを有効的に活用するために、デメリットについても確認しておきましょう。

IT資産管理ツールを使いこなせる人材が必要

IT資産管理ツールを導入する目的は、作業効率を改善して生産性を向上させることです。しかし、ツールを使いこなす人材が社内にいなければ、導入してもコストだけがかかり宝の持ち腐れになってしまうでしょう。

導入自体が目的ではないことを理解したうえで、IT資産管理ツールを使いこなせる専門知識を持った人材の育成・確保が必須です。IT部署の環境・人材が整っていないのならば、導入よりもリソースの改善を優先しましょう。

機能やサービス内容が合致しない

「IT資産管理ツール」とひとくくりに呼んでいますが、サービスの内容はそれぞれ異なります。いくらおすすめされているツールであっても、機能やサービス内容が企業の環境に合致していないのであれば意味がありません。

ツールを選ぶ際は、IT環境の問題点を明確にして企業に対してメリットがあるものを導入することが大切です。課題を抽出する際は、IT分野の専門家や現場の意見を取り入れると、明確な問題点を浮き彫りにしやすいでしょう。

IT資産管理ツールを比較する際のポイント

IT資産管理ツールを比較する際のポイント
IT資産管理ツールを導入する際は、以下に挙げた4つのポイントで比較すると良いでしょう。

  • 導入形態(オンプレミスorクラウド)
  • 価格
  • 機能やオプション
  • サポートの有無

たとえば社内のIT環境が整っていない状況の場合、オンプレミス形態のツールを導入すると、運用するまでのコストや時間がかかりすぎて恩恵をあまり感じられないかもしれません。

また、クラウド形態のツールであっても、コスト面での負担が大きすぎたり必要な機能やサポートが足りなかったりすると意味がないでしょう。

IT資産管理ツールを比較する際は、導入後の運用方法をしっかりと計画して、社内の環境に合ったものを総合的に判断することが大切です。

IT資産管理ツール20製品の比較表

IT資産管理ツール導入におけるメリットやデメリット、製品を比較する際のポイントについて解説してきました。

IT資産管理ツールは、デメリットや社内におけるIT環境の課題を理解したうえで、しっかりと準備をしてから導入することが非常に大切です。

そこで先ほど挙げたポイントに沿って、IT資産管理ツール20製品を表で比較してみました。以下の比較表を参考に、企業の課題解決に適したツールをぜひ検討してみてください。

ツール名
価格
導入形態
サービス・機能
AssetView
要問い合わせ
クラウド/ オンプレミス
更新管理・セキュリティ対策・運用管理などをまとめて管理できる
AssetmentNeo
月額60,000円~(Standaedの場合)
クラウド
必要な機能のみを組み合わせて使用できる
ADVANCEManager
要問い合わせ
クラウド/ オンプレミス
「ライセンス自動割当て」や「資産の自動移動」機能あり
e-Survey+
1,500,000円(500台利用)
オンプレミス
既存環境への追加が可能なエージェントレス型ツール
Freshservice
要問い合わせ
クラウド
最短2日で運用開始可
Info Barrier
要問い合わせ
オンプレミス
情報漏洩対策のソフトウェア
ISMCloudOne
要問い合わせ
クラウド
VPN不要で社外のネットワークも管理可能
LanScopeCat
要問い合わせ
クラウド/ オンプレミス
デバイスだけでなく周辺機器の管理も可能
LANSCOPE
(クラウド)
要問い合わせ
クラウド
Windows・Mac・Android・iOSに対応
L2Blocker
要問い合わせ
クラウド
情報漏洩防止対策のツール
Mcore
要問い合わせ
オンプレミス
オプションでMac・デバイスなどの管理も可能
MaLionCloud
要問い合わせ
クラウド
ログ管理とAI分析で勤務状況の可視化が可能
MaLion6
要問い合わせ
クラウド
60種類以上の豊富な機能があり、Mac端末にも対応
PalletControl
要問い合わせ
クラウド
約4,000台のパソコンを48時間で展開可能
Seculio
月額4,000円(エントリープラン)
クラウド
情報資産の一覧表をクラウド上で作成・一元管理できる
SKYSEAClientView
要問い合わせ
クラウド
ネットワーク機器情報を24時間で自動収集して台帳管理することが可能
Snipe-IT
無料
クラウド
IT資産以外も管理可
SystemSupportbest1
基本機能50万円(別途、導入支援費・年間保守費が必要)
※対象機器100台の場合
クラウド
IT資産の一元管理・セキュリティ対策・勤務状況の可視化が可能
TaniumPlatform
要問い合わせ
クラウド
独自の特許技術で資産管理から脆弱性対策まで幅広くサポート
ジョーシス
要問い合わせ
クラウド
データの移管も管理画面で実行することが可能

【OSS版フリーツール】IT資産管理ツールのおすすめ10選

ここでは先ほど紹介した比較表のなかから、特におすすめのIT資産管理ツールを10選ご紹介します。

OSS版フリーツール(誰でも改良や配布ができるよう、開発者が無料でコードを公開しているソフトウェア)も紹介するので、無料で利用できるソフトウェアを探している方も参考にしてみてください。

SystemSupportbest1

System Support best1(SS1)」は、初期投資を抑えながら導入できるクラウド型のIT資産管理ツールです。

IT資産管理ツールのなかには、オールイン型やパック型のように初めから複数の機能がまとめられた製品も多いです。これらは便利な反面、企業によってはニーズに沿っていない不必要な機能が含まれていることもあります。

「SS1」は必要な機能だけをオプションにできるため、導入にかかるコストを大幅に抑えられるでしょう。オプション数によって価格は異なりますが、コスト面で製品比較している企業に向いています。

SKYSEAClientView

SKYSEA Client View」は、IT資産管理に必要な機能がまとめられたオールイン型のツールです。直感的な操作をひとつの画面で行えるので、「使いやすさ」を重視してツールを比較したい企業に適しています。

基本的な機能がすでにまとめられていることで、目的ごとにツールを使いわける手間を省けたり、余計なコストを抑えたりできるでしょう。バージョンアップが無償で、長く利用できることも「SKYSEA Client View」のメリットです。

LanScopeCat

LanScopeCat」は、IT資産の管理・セキュリティ対策に必要な機能がまとめられたツールです。ネットワークに接続されているデバイスから、「どこで・誰が・いつ・何を」といった必要な情報のみを処理できるため、保存容量を抑えながら膨大なデータを管理できます。

デバイスの利用制限機能もあり、内部不正などに対するセキュリティ対策も見込めるでしょう。オンプレミス・クラウドのどちらにも対応しているので、企業の環境に合わせて導入を検討してみてください。

Mcore

Mcore」は、IT資産にかかわる管理・セキュリティ対策・コンプライアンス順守をひとつのシステムで対応できる統合管理ツールです。あらゆる資産を一元化して可視化することで、効率の良い管理体制を整えられます。

オプションにてWindows・Macのどちらにも対応できるため、デバイスを統一したり別のツールの導入を検討したりする必要がありません。オンプレミス環境でコストを抑えながら、IT資産を管理したい企業に向いているツールといえます。

e-Survey+

e-Survey+」は、既存環境への追加が可能な非常駐型IT資産統合管理ツールです。

エージェントレスであらゆる資産を管理できるため、手間やコストを抑えながら運用できるでしょう。また、既存ツールの環境を維持することで短期間での導入も実現できます。

初期コストを抑えながら、IT資産の管理体制を整えていきたい企業に適しているでしょう。

ジョーシス

ジョーシス」は、導入後すぐに運用を開始できるクラウド型のSaaS統合管理ツールです。

入社・退社時や異動に伴うアカウント管理業務を自動化することが可能で、情報を一元化することでセキュリティ向上も見込めます。SaaSサービスのソフトウェアのため、難しい環境設定などの手間を省けることもメリットといえるでしょう。

初期コストを抑えつつ、人事に関わる業務の効率化を図れるツールです。

Freshservice

Freshservice」は、直感的な操作でIT資産・サービス・オペレーションと幅広い管理ができるITSM(IT Service Management)ツールです。最短2日で導入できるクラウドサービスで、IT環境の課題に対してスピーディに対策できます。

また、資産管理や業務オペレーションのみならず、ITサービス面での管理ができることは企業の生産性向上に役立つことでしょう。

ただし、オプションや基本プランによって価格は変わるので、初期コストを抑えて導入したいときは、必要な機能を明確にしておかなければいけません。

PalletControl

Pallet Control」は、デバイスの状態を自動で収集して一元化できるツールです。「簡単に管理業務が行えるシステム」をコンセプトにしており、IT管理者の負担が軽減できるような機能が豊富についています。

ネットワーク設定やアプリケーションの配布、ドメインへの参加など、キッティング作業で手間がかかる工程を自動化することで、人的コストの削減や効率化といったメリットが期待できるでしょう。

AssetView

AssetView」は、ITに関する資産やサービスを管理できるIT統合管理ソフトウェアです。必要な機能だけを利用してコストを削減したり、Windowsのアップデートを自動化することで業務負担を軽減したりできます。

クラウド・オンプレミス両方に対応しているので、導入にあたり環境を変える必要はありません。初期コストを抑えつつ、手軽にIT資産管理ツールを導入したい企業に向いているツールといえます。

Snipe-IT

Snipe-IT」は、クラウド上でIT資産を管理できるオープンソースソフトウェアです。いわゆるOSSフリーツールに該当しており、開発コードが提供されていることで、無料でありながら自由度の高い開発が行えます。

消耗品などのIT資産以外にも活用できるため、より高い精度で業務の効率化を進められるでしょう。コストをかけずに、IT資産管理の見直しをしたい企業に適したツールです。

IT資産管理ツールは自社で選ぶべきか?

IT資産管理ツールは自社で選ぶべきか?

さまざまなIT資産管理ツールを比較してきましたが、先述した通り大切なのは事前に企業が抱える課題を明確にして、しっかりと導入計画を立てることです。

IT資産に関する課題は、知識が乏しければ正確に判断することは難しいでしょう。その場合、ITの専門家と相談しながら課題の抽出やツールの比較検討をしなければいけません。仮に社内にIT人材がいないなら、外注を利用して運用する手段もあります

別途コストはかかりますが、IT資産管理ツールの設定や導入後のサポートなど、あらゆる面で専門家の意見を取り入れることができるでしょう。

IT資産管理ツールの比較は企業にとって重要

IT資産管理ツールの導入は、業務効率化やセキュリティ強化など、企業にとって大きなメリットを生み出してくれることでしょう。しかし、安易にツールを選び導入すると、課題解決に繋がらなかったり無駄なコストが発生したりする可能性があります。

IT資産管理ツールの導入は企業にとって重要なため、ITの知識を持った人材と相談しながら比較検討することが大切です。ツールの導入を検討している企業は、まずIT資産運用に関する課題とビジョンを明確にしましょう

IT資産管理ツールの悩みは「クラウドSE」

IT資産管理ツールの導入を検討したくても、社内にIT人材がいないという課題があるのなら、当社が提供している情シス業務のアウトソーシングサービス「クラウドSE」を利用してみてはいかがでしょう。

「クラウドSE」では、情シス業務の外注はもちろん、IT資産管理ツールにおける相談や導入サポート、導入後の運用定着サポートまで実施。IT資産管理ツール以外の相談も可能で、すべてのIT業務で作業の効率化やコスト削減を手助けします。

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